惜しくも勝ち点3を逃した。3位マイナビ仙台が、8戦全勝で首位INAC神戸との「上位対決」を1-1のドローで終えた。FW白木星(あかり、25)が4戦連発となる先制ゴールで前半を1点リードで折り返したが、後半に同点ゴールを許した。それでも、試合前まで無失点の強豪から初得点をマーク。貴重な勝ち点1を積み上げ、2位に浮上した。次戦は12月4日、アウェーでAC長野パルセイロ・レディースと対戦する。

勢いに乗るストライカーが存在感を見せた。前半32分、バイタルエリアでFW池尻のドリブル突破でこぼれたボールに反応。体勢を崩しながら右足でシュートし、ボールは相手GKの手をかすめて静かにネットを揺らした。「(池尻)茉由が良い位置で起点になってくれて(ボールが)こぼれてきてあとは打つだけだった」。値千金の先制点を奪うと両腕を突き上げ、駆け寄ったチームメートと喜びをかみしめた。

だが、後半は次第にボールを握られ同19分に失点。勝ち越しを狙うも、前半同様にシュートは2本に封じられた。松田監督は「攻められる時間が多く、守備的になってしまった。攻撃の時間をつくれなかったことが、最終的に追いつかれた要因」と説明した。次戦を終えると、秋春開催のリーグ戦は3月まで一時中断する。白木は「上位チームと競り合うために、しっかり勝ち点3を取りたい」と力を込めた。【相沢孔志】