J1清水エスパルスが残留に向けて「鉄のカーテン」を引いた。27日のアウェー浦和戦(埼玉ス、午後2時)に備え、26日は静岡市内で非公開で最終調整。試合前日の非公開練習は今季初めてで、外部との接触を遮断した。

オンライン取材に応じた平岡宏章監督(52)は「メンバーなど、情報が外に流れることを避けたかった」と説明。来季のJ1残留が確定する可能性のある大一番に向けて、万全の準備を整えた。

20日の前節・広島戦(1○0)で5試合ぶりの白星を挙げ、今季残り2試合となった。現在16位で、降格圏17位徳島との勝ち点差は「3」。27日の湘南-徳島戦の結果次第では、浦和戦に引き分け以上で残留が決まる。MF西沢健太(25)は「清水はJ1にいなければいけないチーム。まずは1対1で負けないこと」と力を込めた。

新型コロナウイルス感染症対策のため、アウェーのサポーター席が設置されない。完全アウェーでの一戦に向け、西沢は「勝つことしか考えていない。圧をはね返したい」と意欲を示した。鬼門の浦和戦は、2013年を最後に勝利から遠ざかる。難敵から8年ぶりの白星をもぎ取り、残留を勝ち取る。【古地真隆】

 

◆清水が浦和戦で来季J1残留を決める条件 16位の清水は浦和戦で勝ち、17位徳島が引き分け以下で、J1残留の16位以内が確定する。引き分けた場合でも、徳島が敗れると残留が決まる。浦和戦に敗れると、残留は決まらない。