ガンバ大阪は23日、来季の新監督に、クラブOBで今季まで大分トリニータを指揮した片野坂知宏氏(50)が就任すると発表した。19日決勝の天皇杯では大分を準優勝に導き、古巣のG大阪で新たな監督生活を送ることになる。

大分を率いて今季で6年目だった片野坂監督は、最初の3年間でJ3からJ1に導き、J2とJ1でそれぞれ優秀監督賞も受賞。攻撃的な3-4-3システムが代名詞になった。

今季は主力を大量に引き抜かれた影響で、18位に沈んでJ2降格。それでも最後の公式戦となった天皇杯では決勝進出に導くなど、確かな手腕を発揮していた。

G大阪には選手時代を含めて計6年半在籍した片野坂氏は、コーチ時代から7年ぶりの古巣復帰となる。

クラブを通じて以下の通りコメントした。

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片野坂氏 ガンバ大阪のファン・サポーターの皆様、そしてガンバ大阪に関わる全ての皆様、来季よりガンバ大阪の監督に就任します片野坂知宏です。今回の就任に際しガンバ大阪の小野社長、和田取締役はじめガンバ大阪の関係者の皆様、ガンバ大阪のスポンサーの皆様、そしてサポーターの皆様に感謝致します。ありがとうございます。

また大分トリニータのクラブそしてファン・サポーターの方々にも私を快く送り出して頂いた事にも感謝致しております。ありがとうございました。私に託された使命はまた強いガンバ大阪を取り戻す事だと思います。そのために私が培って来た経験や情熱の全てをささげ、皆様に喜んで頂ける、また応援をしたくなる最強のチーム作りをして行きたいと思います。

これから一緒にガンバ大阪を最強のチームにして行きましょう。どうかこれからもガンバ大阪へのご支援ご声援よろしくお願い致します。

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また、あわせて、今季途中からチームを率いた松波正信氏(47)は、来季からアカデミーダイレクターに就任することも発表。

ヘッドコーチには、片野坂氏と同じく今季まで大分ヘッドコーチだった安田好隆氏(37)が、同じく今季大分コーチの上村捷太(しょうた)氏(26)がコーチに就き、GKコーチは、今季までJ2ファジアーノ岡山でGKコーチを務めていた吉田宗弘氏(47)に決定。フィジカルコーチには、今季までJ2のFC琉球で同職にあった矢野玲氏(34)が就くことも伝えられた。