サッカーの元オランダ代表で、サンフレッチェ広島の監督も務めたビム・ヤンセン氏が25日、死去した。75歳。古巣のフェイエノールト(オランダ)が25日に亡くなったと発表し「クラブ史上最高の選手の1人だった」と悼んだ。

昨年10月に出版された自伝ではヤンセン氏が認知症に苦しんでいることが明かされていた。葬儀は29日に行われるという。

ヤンセン氏は現役時代は守備的MFやDFとしてプレー。フェイエノールトでは公式戦通算476試合に出場して39ゴールを記録し、4度のリーグ優勝などに貢献した。米国でプレーした後、オランダに戻ってアヤックスでもプレーした。1982年に現役を引退した。

オランダ代表には20歳でデビュー。ヨハン・クライフらとともに「トータルフットボール」をピッチ上で体現。1974年と1978年のワールドカップ決勝進出に貢献した。

指導者としてはフェイエノールト暫定監督などを経て1995年には、広島の監督に就任し、天皇杯では2年連続で決勝に進出した。その後、スコットランドのセルティックを率いてリーグ優勝。2002年には日本代表監督を務めたハンス・オフト氏(オランダ)が率いた浦和レッズのコーチを務めている。

2005年にはフェイエノールトに戻ってテクニカルディレクターに就任。コーチや育成の顧問などを歴任していた。