J2ベガルタ仙台は8日、J3福島ユナイテッドFCから完全移籍で加入したMF鎌田大夢(20)の入団会見をオンラインで行った。この日の宮崎キャンプから合流。仙台では背番号「32」を背負う。同選手はアイントラハト・フランクフルトMF鎌田大地(25)の弟で、19年度の全国高校サッカー選手権では昌平(埼玉)の主力として8強入りに貢献。20年に福島に入団し、プロ3年目の今季は背番号が「24」から「10」に変更され、クラブ側の期待が大きかっただけに異例の移籍となった。

チーム始動後の今月3日に仙台加入が発表された。昨年の終わり頃からステップアップへの思いがあったという。「『もう1年、福島で頑張ろう』と思ったが、このタイミングで『ほしい』と言われて、これからのサッカー人生、少しでも上のカテゴリーに行き、いろんな人から吸収することが成長につながると思い、決断しました」と移籍の経緯を説明した。

ボランチやサイドハーフでプレーでき、J3通算53試合1得点。「自陣からボールを運び、ビルドアップ(攻撃の組み立て)できるところ、ゴールに直結するようなスルーパスが自分の武器」と分析する。J1復帰を目指す仙台でスタメン定着を目指す。