J1リーグ開幕対戦カードのオンライン記者会見が15日、行われた。

19日の名古屋グランパス-ヴィッセル神戸(午後3時、豊田ス)のカードは、名古屋がFW柿谷曜一朗(32)、神戸はFW大迫勇也(31)が会見に出席した。ともに14年ワールドカップ(W杯)ブラジル大会の日本代表メンバーだった。

名古屋は昨季、ルヴァン杯を獲得したものの、一時は優勝争いしたJ1では5位に終わった。オフにはフィッカデンティ監督から長谷川監督へ政権交代した。

柿谷は「長谷川監督のスタイルは、攻守ともアグレッシブで自分たちが仕掛ける部分。90分間熱いサッカーをする。昨年との違いはボールを奪いにいく、ゴールを奪いにいく姿勢が、90分通して見せられるかなと思う」と自信を見せた。

昨年末に盲腸で入院した柿谷は「少し出遅れたが、キャンプ途中でしっかり合流できるようになり、全体練習もしっかりこなせるようになった。コンディションは問題ない。開幕に向けて100%準備できている」と説明した。

一方の神戸は昨季、クラブ史上最高の3位に躍進した。8月に欧州からJリーグ復帰した大迫は、W杯予選との強行日程をこなしながら、J1では11試合4得点と貢献。今回のキャンプもW杯予選のために不参加だったが「代表で2試合できたので、個人としてもコンディション的にはよかった」と、中国、サウジアラビアとのW杯アジア最終予選に出場したことを前向きにとらえた。

19ゴールした鹿島時代の13年以来となる2桁得点が期待されるエースは、「僕は1試合1試合の積み重ね、勝ち点を積み重ねられるように、1人1人がチームが勝つために、どれだけ犠牲を払うことができるか」と静かな闘志を燃やした。

柿谷から会見で「いろんな得点パターンを持っていて、どの状況でもゴールを奪える選手。止めるのは非常に難しい」と絶賛された大迫は「なんか申し訳ないですね、いろいろ気を使ってもらって」と苦笑い。「柿谷選手は昔から有名で、本当に天才だった。今もそう」と、同じく絶賛の言葉を送り返した。

開幕から実現した昨季5位と3位の好カードは、日本人のエース対決にも注目だ。