Jリーグの村井満チェアマン(62)が21日、12日の富士フイルム・スーパーカップ(日産)で実施した「当日検査陰性証明シート」の検証結果について報告した。

NPBとのJリーグ新型コロナウイルス対策連絡会議後に、オンライン会見に出席。「当日検査陰性証明シート」は試合会場で入場前に検査を実施するもので、当日は907人の検査を実施し2人が陽性と判定された。「我々が実際オペレーションした中で言うと、まず金銭的には数百万の赤字が出た。助成金等々を除いても赤字が出る状況。1つのハードルは金銭面」。当日は8個の検査テントを用意。事前に予約を行い、4時間かけて検査。対応するスタッフや結果を報告する連絡システムなど、コストがかかったという。

より効率化することで1600人の検査が可能という見通しは立ったが、スペースの問題や、検査を増やすことでの待機列のリスクという新たな問題も出てくる。「スクリーニング効果はあるが、実際スタジアムに入れば、何も検査しない2万人の方がいらっしゃる。やってみて分かったことは多々あるが、もっと市中に検査キットが普及して流通して、日常生活でご自身で検査、判断できる方に集まっていただく方がより効率的かなと感じた次第です」。コスト面や手間を鑑みて、実施する上での難しさを話した。