J1清水エスパルスは前回王者の名古屋グランパスと0-0で引き分けた。ルーキーのDF菊地脩太(18=静岡市出身、清水ユース出)がフル出場。敵地での貴重な勝ち点1獲得に貢献した。

プロデビュー戦となった菊地は、名古屋FW金崎、FW柿谷ら日本代表経験を持つ実力者たちと堂々と渡り合った。「消極的なプレーをしたら今後につながらないと思っていた。序盤はミスも多かったが、周りの声かけもあって修正できた」。センターバックの一角として無失点を達成。それでも「まだまだ全然足りない。視野が狭くなってしまうこともあった」と、反省も忘れなかった。

期限付き移籍から今季復帰した高卒3年目のFW栗原イブラヒムジュニア(20)は、後半28分から途中出場。待望の清水デビューを飾った。精力的な動きで攻撃を活性化。平岡宏章監督(52)は「最低限の勝ち点は取れたので、次はこれを勝ちに持っていきたい。途中から出た選手もよく頑張ってくれた」と、一定の手応えを示した。2年連続の1次リーグ突破に向けて最低限の結果を手にした。

26日には磐田とのリーグ戦・静岡ダービー(エコパ)が控える。宿敵をたたき、次こそ今季公式戦初勝利をつかむ。

○…GK大久保択生(32)が2シーズンぶりに公式戦のピッチに立ち、フル出場した。猛攻を受ける時間帯もあったが、堅実なプレーを披露。後半32分にエリア内からの強烈なシュートを好セーブした。「平岡監督が求める90分間戦う姿勢を出せたことで、無失点に抑えられた」とうなずいた。