吹っ切れた川崎Fの新14番が、逆転勝利に貢献した。MF脇坂泰斗が、ノンストレスで前へ駆け抜けた。1-1の後半19分。中央からドリブルで仕掛け、相手3、4人に囲まれながら、右サイドのDF山根へラストパス。逆転ゴールを呼び込んだ。「得点に絡めて、かつチームの勝利の貢献できて良かった」とホッとした表情だった。

今季からクラブのレジェンド中村憲剛氏の背番号を引き継いだ26歳。これまでの数試合は、チームに合わせることばかり考えていたが、鬼木監督の一言で変わった。「『お前はお前だから』と言ってもらって、はっとした。自分の良さを出せばいいんだって」と気付いた。

前節でプロ初得点を決めたルーキーDF佐々木、2戦連発中のFW知念が体調不良でベンチ外。先発したDF登里が前半26分に負傷交代するアクシデントの中、脇坂を中心に王者が盤石の戦いを披露した。