王者が、また1つ記録をつくった。川崎フロンターレが、名古屋グランパスとの第4節に1-0と勝利し、05~07年の浦和、06~07年のG大阪に並び、J1トップタイとなるホーム無敗記録を「25」に伸ばした。

20年11月18日の第30節・横浜戦(3-1)からホームでは、21勝3分けと負けなし。目標のリーグ3連覇へ向けて、勝ち続ける。

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興奮したFWマルシーニョは、テレビに向かって投げキッスを送った。通訳も「奥さんに投げキッスです」と訳し、試合後のインタビューは和やかな雰囲気に包まれた。「3日前に奥さんが誕生日で、今日もスタジアムに来てくれて、ゴールを届けることが出来て、良かったと思う」と満面の笑みで喜んだ。

前半25分。中盤でボールを奪うと、MFチャナティップから縦へスルーパス。左ウイングのマルシーニョが背後を取り、GKの動きを見て、ゴール左へ流し込んだ。開幕戦以来の出場で、今季初得点。「ホームゲームで取ることができて良かった」。愛する妻へ送ったバースデーゴールで、クラブに大きな勝利を残した。

これでホーム無敗記録はJ1トップタイの「25」。05~07年の浦和、06~07年のG大阪の数字に並んだ。キャプテンのDF谷口は「ホームは何が何でも勝たないといけない。負けては絶対いけない。乗り込んでくるチームが、等々力では絶対勝てない、無理だと思う場所にしたい」と頼もしかった。鬼木監督も「どうしても勝ちたかった。気持ちの入ったゲームをしてくれたと思う」とうなずいた。

試合前日11日は、東日本大震災から11年だった。試合前には黙とう。当たり前ではない日常をかみしめ、等々力の地で勝ち続ける。【栗田尚樹】

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