藤枝MYFCが3年ぶりにリーグ開幕戦を制し、来季J2昇格に向けて好スタートを切った。

ホームでガイナーレ鳥取に3-0で快勝。MF久保藤次郎(22)が前半7分と同19分にゴール。前半終了間際にはFW土井智之(24=常葉大出)が追加点を挙げ、試合を優位に進めた。就任2季目の須藤大輔監督(44)が掲げる「超攻撃的サッカー」を象徴するゴールラッシュ。約1000人の地元サポーターを喜ばせた。

久保は中京大4年だった昨季から特別指定選手としてプレー。6試合で2得点を挙げた。その後の昨年10月、沼津戦で左太もも裏の肉離れを負い、残りのシーズンを棒に振っていた。けがを完治させ、初戦から2得点の活躍。「1点目は、ゴール前に入って点を取る狙い通りの形だった。2点目は、課題にしていた左足のシュートで決められた」と満足げだった。

土井はシンガポール・プレミアリーグから今季移籍。この日はカウンター攻撃から左足でゴールネットを揺らした。須藤監督と「毎試合、ハットトリック達成」と約束した逆輸入選手。「初得点は素直にうれしい。目標は最低限、得点王」と力を込めた。

指揮官は「今日は4点目、5点目を取りに行かないと。もう1度ネジを巻き直して、次の試合(19日・長野戦)に臨む」と浮かれる様子はなかった。2020年9月にJ2ライセンスを取得したが、同年から2季連続10位。今季こそ、2位以内の来季J2昇格枠に入る。【倉橋徹也】