ヴィッセル神戸のMF汰木康也(26)が19日のJ1リーグ、アウェー清水エスパルス戦に先発する可能性がある。実現すれば2月19日の開幕戦、敵地名古屋グランパス戦以来。

浦和レッズから加入した新戦力は、ここまで4試合ノーゴールだが、攻撃センスは誰もが認める。今季J1開幕6戦未勝利(3分け3敗)で、クラブワーストを更新するチームの救世主になるかもしれない。

18日にオンラインで取材対応した汰木は、開幕7戦目での待望の初白星へ「リーグはまだ勝ててないので、チームとして1つ取りにいかないといけない」と意気込んだ。

15日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)プレーオフでは、神戸はメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)に120分の延長戦の末に今季公式戦初勝利をつかんだ。

後半終了間際から途中出場した汰木は、延長前半にMFイニエスタの縦パスを受け、FWリンコンへ決勝アシスト。「アシストできて、自分のプレーに余裕が出ればなと思う」。勝利を義務付けられた神戸への移籍に重圧もあったようで、「今季やっと、1つ取れたのはチームにも自信になる試合だった」と振り返った。

武藤、藤本、佐々木らFWを中心に故障離脱が続出し、MFサンペールもけがを抱える。ACLプレーオフから中3日の強行日程に、37歳のMFイニエスタを先発させるかは微妙。日本代表に選出されたFW大迫も右脚裂傷のけがから復帰したばかりで、汰木にかかる期待は大きい。

「今年の清水は前に出てきて、勢いもパワーも強い印象。カウンターや裏をつかれるシーンを全体でケアしたい」

汰木がゴールすれば、浦和時代の昨年10月22日柏レイソル戦以来。神戸の今季J1初勝利のため、背番号16が清水戦に出陣する。