柏レイソルは名古屋グランパスと1-1で引き分けた。柏は前半6分、パリオリンピック(五輪)世代の20歳FW細谷真大が、柏ユースの先輩で日本代表の名古屋DF中谷進之介(25)を振り切り、左足の強烈シュートを放ち先制。前半18分に追いつかれるも、後半は鋭いカウンターを何度も繰り出し主導権を握った。

だが、柏MF小屋松知哉(26)の2度の決定機は、名古屋GKランゲラックの“神セーブ”にあうなど、勝ち越し点は奪えなかった。

柏は5試合を終え、3勝1敗1分け。目標の「5試合で勝ち点10」はクリアした。ネルシーニョ監督の試合後の主な一問一答は以下の通り。

-総括

ネルシーニョ監督 「前半早い時間帯で先制して、その後もいくつか形も作れていた。ただ、1点目を取った後、点を取り急いだ結果、守備は安定していたが、相手のボールを奪ってから、パスがつながらない状況がちょっと続いた。我々のミスをついて相手の攻撃が勢いづく時間帯が前半にあった。後半は、自分たちでしっかりボールを握ってテンポを作ろうと。選手も理解してやってくれた。決定機もいくつかつくれた。決定機については相手のGKが非常に素晴らしいセーブ連発していた。個人的には勝てた試合だったと思う。ただ、敵地で勝ち点を積んだチームを評価したい」

-後半の修正は

ネルシーニョ監督 「ハーフタイムで指示したのは、まずはボールを握ろうと。攻撃に攻め急ぐ意識が強く、どうしてもスピード頼りの攻撃一辺倒になっていたので、もう1度、ボールを動かしながらゲームをコントロールしようと。少しシステムの部分では、小屋松を守備時に2列目の左に持ってきて、彼をシャドーでプレーさせたことで、まずは守備が安定した。そこからボールを奪ってからカウンターを仕掛ける狙いを持っていた」

-今節はドッジが先発した。彼の評価は

ネルシーニョ監督 「すごく良くなったと思います。今週は個別に話をして映像を見ながら福岡戦を振り返った。前向きな改善をしていこうと彼と向き合って、空いたスペースをしっかり突いていける立ち位置を取るようにと。すごく今日のゲームで彼が意識した分、改善されたと思いますし。彼がレイソルに加入してから一番いい働きをしてくれたゲームだったと思う」