J2東京ヴェルディがモンテディオ山形を相手に0-2の劣勢から2度追いついてドローに持ち込んだ。チームはこれで開幕からの無敗記録を6試合(3勝3分け)に伸ばした。

【関連表】J2順位表

MF山本理仁、DF馬場晴也の2人がU-21日本代表に参加中。主力を欠く東京Vは前半に2失点すると、後半頭から抜群のドリブル突破力を誇る背番号10新井瑞希とテクニシャン森田晃樹を投入した。

東京Vは後半14分にFW佐藤凌我のゴールで1点差に迫ると、同27分にその新井が躍動。左サイドからドリブルで中央へ切れ込む得意の形で、同点の右足ミドルをたたき込んだ。

東京Vは直後に失点して、再び1点を追う展開となった。だがロスタイムに新戦力バスケス・バイロンの右サイドからのFKをファーサイドのDFンドカ・ボニフェイスが頭で折り返し、最後はルーキーのDF谷口栄斗がヘディングで押し込んだ。

下部組織出身で、国士大を経て今季東京Vに戻ってきた谷口はこれがJ初ゴール。試合後「前半、自分たちのサッカーができなくて(ハーフタイムに)ビビらずにボールを受けて、相手より早く立ち位置を取ってやっていこうという話があった。その中で後半立ち上がりから多くチャンスがつくれたので良かった」と胸を張った。

東京Vは開幕から6戦負けなし。徐々にだが名門復活の兆しも見えつつある。谷口は「コロナとかけが人とか、代表に行ってる理仁、馬場がいない厳しい状況の中で、ここで負けなければチームとして成長していくと思う。全員帰ってきた時にまたチームが強くなれるように継続してやっていきたい」と力を込めた。