C大阪が4-1で3連覇を狙う首位川崎Fに会心の勝利を挙げた。MF乾貴士(33)とFW山田寛人(22)が各2得点を決める今季最多4ゴール。王者のホーム連続無敗を25試合で止め、J1記録更新を許さなかった。2勝3分け1敗で5位に浮上したC大阪は、直近のルヴァン杯と合わせて2試合10発の猛攻が続く。

【詳細スコア】川崎F-C大阪

C大阪が王者の本拠地に乗り込み、歴史的な勝利を挙げた。小菊監督は「川崎Fの(無敗)新記録がかかる試合だった。試合前から歴史のピリオドを打つと話していた」。直接対決で4連敗していた天敵に、19年9月以来の勝利。totoの投票率ではC大阪の勝利を予想したのは、わずか約10%だった。

加藤と山田の2トップを起点に、前線から連動した動きで圧力をかけ、要所でボールを奪取した。

前半13分に先制点を挙げたMF乾は、同28分にはMF中原のスルーパスから左足で決めた。今季早くも3ゴールの乾は「ほとんど完璧に近かった」。公式戦3戦連発の山田は「思い切りの良さが得点につながった」。前半だけで3得点と主導権を握った。

昨年8月に途中就任した小菊監督は、川崎Fのような攻撃的なサッカーを目指す。一方でロティーナ元監督の真骨頂だった守備ブロックも手本にした。「我々の自信を確信に変えてくれる大きな勝利」と指揮官。3月26日ルヴァン杯大分戦は6点を挙げ、この2試合で計10ゴールという猛攻劇。今季公式戦5勝3分け1敗と好調のC大阪は、悲願のJ1初優勝を目指す。