17位に低迷するヴィッセル神戸から新指揮官の座を託されたスペイン人、ミゲル・アンヘル・ロティーナ新監督(64)が8日、本拠地ノエビアスタジアム神戸で就任会見を開いた。J2東京ヴェルディ、セレッソ大阪、清水エスパルスに続き、Jリーグでは4クラブ目の指揮になる。主な一問一答は次の通り。

-神戸からの就任要請は

ロティーナ監督 (昨年11月に清水監督を途中退任し)1年間、数カ月は休息の時間にしようと考えていた。実際に他国のクラブからもオファーをもらったが断った。私は日本を知っており、尊敬し、気に入っている。神戸からの偉大なオファーで、このチームの選手を考えた時にサッカーからのプレゼントだと考えた。大きな挑戦になるが、同時にチャンスだ。要請が来た時は一瞬の迷いもなく即答した。

-現状の神戸は

ロティーナ監督 当然ながら順位表で下にいるチーム(J1で17位)の欠点を見つけるのは、簡単といえば簡単だ。だが、私は欠点を探しに日本へ来たのではない。ゼロから組み立て、明確なゲームモデルを与えていきたい。サッカーというものは攻守の関係性が大事であり、2つが1つになって成立する。

-選手と会ったか

ロティーナ監督 (8日午前の時点で)まだ選手に会えていない。昨日、クラブ関係者との話し合いに時間をさき、現状把握に努めた。本日、メディカルスタッフらとのミーティングを経て選手と話す。情報では選手のモチベーションは高いと聞いている。

-10日のJ1リーグ古巣C大阪戦が初陣になる

ロティーナ監督 サッカーの世界では起こりえること。C大阪には2年間いて、いい経験ができた。サポーターやクラブと素晴らしい関係が築けた。特別な試合になる。同時に我々にとって重要な試合になるので、しっかり準備したい。

-イニエスタは

ロティーナ監督 長年見てきたし、スペインで指揮した時は、敵として彼のバルセロナに何度も苦しめられた。敵として見るのは苦しいが、選手として実現していることに感嘆や尊敬の念はずっと持ってきた。スペインの歴史の中で重要な人物で、クラブ、代表でも母国に多くのものをもたらせた選手。彼の最大限のパフォーマンスを引き出さなければいけない。ピッチにいる時、プレーしやすい環境を整えていかないといけない。