川崎フロンターレが、またも蔚山に、苦汁をなめ、首位陥落した。

昨年のACLの決勝トーナメント1回戦でPK戦の末に敗れた相手。今大会の第1節でも引き分けに終わり、因縁の相手から勝ち星を奪えず、今大会初黒星を喫した。鬼木監督は「とにかく勝つために最善の準備をしましたが、結果的に自分たちが望んだ結果にはなりませんでした。ゲームの入りは決して悪くなかったと思いますし、そこで得点が取れていれば、大きな違いがあったと思います。自分たちのミスだったりケアをしていたところで失点をしてしまったりと。そこが難しい形にしてしまいました。ただ、自分たちが追いつけば、まだグループリーグ突破の可能性も変わってきていたので、もっと冷静に戦いたかったなと思っています」と振り返った。

これで2勝1敗2分。勝ち点は8のままとなった。まだ1次リーグ突破の可能性は残しており、勝利が絶対条件のリーグ最終節の30日広州(中国)戦へ臨む。鬼木監督は「かなり苦しくなったと思っています。ただ、自分たちは最後まで諦めることなく次のゲームに集中したい。スポーツの世界は負ける時も勝つ時もありますが、その後に前を向いて何ができるかだと思います。チーム全員でもう1回前を向いてやっていきたいです」と先を見据えた。