4連勝の壁は厚かった。J2ベガルタ仙台がアウェーの地で東京ヴェルディに1-3で敗れ、連勝が「3」でストップした。原崎政人監督(47)は「90分を通してヴェルディさんの方が良かった。自分たちが意図的にボールを動かすことができなかったです」と振り返った。この敗戦で3位転落となり、踏ん張りどころを迎える。

試合開始早々に出ばなをくじかれ、リズムを崩した。前半3分に先制点を献上。左からのクロスを頭で決められた。前節1日のホーム秋田戦から中2日で迎えた一戦。入念に相手の対策をはじめ、立ち位置の確認、攻守の連係面など準備を進めてきたが、勝ち点「3」には結びつかなかった。キャプテンマークを巻いた、DF平岡康裕(35)は「立ち上がりから主導権を握られ、早い段階で失点してしまった。自分たちの中で距離感であったり、修正することができていれば」と肩を落とした。

上位チームとしての意地を見せた。1点ビハインドで迎えた前半23分だ。MF名倉巧(23)が一時同点となる待望の今季初ゴールを決めた。FW皆川がゴールポスト直撃のシュートを放ち、そのこぼれ球に反応。ワンバウンドしたところを左足でアジャスト。ゴールネットを揺らした。名倉は「反応して、決めることができて良かった。どんな形でも得点したいと思っていたので、自分の中では大きい。このゴールをきっかけにもっと(得点を)重ねていきたい」と意気込んだ。

次節は8日、長崎と対戦する。気持ちを切り替え、5連戦の最終戦を勝利で締めくくる。【佐藤究】