ヴィッセル神戸の徳山大樹社長(33)が14日、サポーターから三木谷浩史社長(57)に“モノ申せ”という注文を受けた。

神戸市内で開催されたサポーターらとの意見交換会「サポーターカンファレンス」で、出席者のサポーターから「(神戸の発展に貢献してきた)三木谷さんには感謝したい」と前置きしながら、「強い影響力のある三木谷さんに、クラブはモノが言えない。非常にサラリーマン化が進んでいる」という厳しい意見が出た。

別の出席者からも「三木谷さんのツルの一声で、現場介入が多いのでは」という趣旨の意見もあった。

徳山社長は「このクラブにおいて三木谷は重要で、彼も神戸への恩返しのために(クラブ経営に)携わっている。誤解が生じることも正直、ある。誤解が生まれないようにするのも、私の務め」と話した。

また、MFイニエスタの会見などを東京都内で開くことが多かったことに、出席者は「地元神戸が軽視されている感じがある」と注文。クラブの東京移転を心配されると、徳山社長は「神戸は移転しませんので、安心してください。今後は極力、神戸でやりたい」と説明した。

クラブ関係者によると、神戸が東京都内で開く記者会見が多いのは、多忙を極める三木谷会長が出席するための策だという。