J2アルビレックス新潟は今日15日、アウェーでFC町田ゼルビアと対戦する。チームは前節8日、ホームで東京ヴェルディを4-3で破り、今季初めて首位に立った。だが、11日からの3日間で5選手が新型コロナ陽性判定を受けた。試合前日の14日は濃厚接触疑いのある選手やケガ人を除くメンバーがピッチで体を動かした。不測の事態の中、昨季2戦2敗の相手との一戦となるが、トップ下での先発出場が濃厚なMF伊藤涼太郎(24)は“難敵”撃破に自信を見せている。

“高性能アタッカー”伊藤が攻撃をけん引する。「自分たちは首位にいるが、チャレンジャー。前からガンガン行って、自分たちらしさを出したい」。今季ここまで決めた2得点は味方のラストパスをワンタッチで合わせた。「中央突破、サイドからのクロスをバランス良く使い分けながらゴール前に顔を出したい。あとはミドル(シュート)も狙ってます」と4日ホーム・ツエーゲン金沢戦(1-0)以来となるゴールを奪い、チームを今季初の3連勝に導くつもりだ。

ここ8戦6勝2分けと好調なチームだが、11日から13日までに5選手が新型コロナウイルスの陽性判定を受けた。Jリーグのガイドラインに基づき、濃厚接触疑いのある選手は自主隔離するなど、ここ数日は登録メンバー31人のうち約半数で練習を続けた。それでも「チーム全体で勝利に向かって準備してきた。いつも以上に気合は入っている。不安はない」と言い切る。

町田には昨季2戦2敗。第14節では開幕戦からの無敗記録を13で止められ、FW田中達也(39=現トップチームコーチ)の現役ラストマッチとなった最終42節でも苦杯をなめた。今季の町田はここ8戦を4分け4敗と波に乗れてないが、総失点14は新潟と並んでリーグ2番目に少ない。「守備が堅く、力のあるチーム。だけど、うちは誰が出てもプレーの質は高い。ピッチでコミュニケーションを取り合いながらゲームを進めたい」と強気な姿勢を貫いた。【小林忠】