サッカーの天皇杯が21日に開幕する。新潟県代表の新潟医療福祉大(2大会ぶり6度目)は、22日の1回戦で青森県代表J3ヴァンラーレ八戸と青森・プライフーズスタジアムで対戦する。6月1日の2回戦では、シードで2回戦から登場するJ1鹿島アントラーズとの対戦が決まっているだけに、副主将のMFオナイウ情滋(4年)は「必ず初戦を突破し、日本のトップを走り続けるチームと対戦するチャンスを得たい」と意気込んでいる。

埼玉・正智深谷高から同大に進み、1年時から公式戦に出場する右サイドのオナイウは50メートル走5秒台のスピードが持ち味。今春はオファーが届いた複数のJクラブの練習に参加もした。3月のデンソーカップではプレーオフ選抜として出場し、優秀選手を獲得。今月も全日本大学選抜トレーニングキャンプ(千葉、8~11日)に招集されるなど評価は“爆上がり”中だ。「上のレベルで通用した部分、学んだことをチームに還元したい」と言う。

課題だったクロスに磨きをかけ、昨季は北信越大学1部リーグ過去最多となる22アシストを記録した。「触れば1点というボールを配球したい。自分の強みを生かし格上をのみ込みたい」と気合を入れた。