J2アルビレックス新潟はリーグ前半最終戦となる11日のアウェー大分トリニータ戦に向け、聖籠町で調整を進めている。在籍2季目の今季も中盤の底で、攻守両面でチームを支える高宇洋(24)は「結果を出せていないアウェーで勝てば勢いは増す。大分から必ず勝ち点3を持って帰る」と気合十分だ。

リーグ戦20試合を11勝6分け3敗の成績で、首位に立つ新潟。ホームでは第5節甲府戦(3月19日)から9連勝中と好調をキープする一方、敵地では2勝5分け3敗と苦戦が続く。1-1に終わった前節4日のアウェー徳島戦では26回のファウル(オフサイドは除く)を受けた影響でビルドアップがぶつ切りになり、思うような攻撃に持ち込めなかった。「リーグ後半戦はあのような展開は増えるだろうし、夏場の戦いも始まる。ボランチの位置から相手の状況を発信し、優位な展開に持ち込めるようにしたい」と話す。

今季ここまで18試合に出場し、フル出場は15。ボールの争奪戦では高確率で球際を制し、パスを確実に味方につなぐ。2ボランチでコンビを組む相棒は島田、星、秋山、吉田と代わるが「誰とでも特長は出し合えている。勝利を重ねるために連係や質を練習からもっと高めたい」。勝利のカギを握る高は力強い言葉を並べた。【小林忠】