鈴鹿ポイントゲッターズの元日本代表FWカズ(三浦知良、55)は、右太ももの故障で公式戦7試合連続でベンチ外となった。

それでもカズが出場する可能性があった一戦で、しかもJFL史上初の花園ラグビー場での開催に、JFL史上歴代4位となる1万2152人の大観衆が集まった。FC大阪主催では、19年の2685人の5倍近い動員だ。

(※歴代1位は08年11月30日、栃木グリーンスタジアムでの栃木SC-FC刈谷の1万3821人)

会場で試合を見守ったカズは「昨日のガンバ大阪と横浜Fマリノスの試合(J1リーグ戦、パナスタ開催)が、1万9000人ほどと聞いています。(JFLの)チーム規模を考えても素晴らしい数だと思う。両チームが頑張っていい試合をし、観客がいい雰囲気をつくってくれた」と、サッカー人として歴代4位の動員を喜んだ。

カズは5月15日のホンダFC戦で右太ももを痛め、その後は天皇杯などを含めて欠場が続いている。今後の見通しを聞かれたカズは「まだまだ、時間はかかりそう」とコメントし、当面の欠場を示唆した。

試合は3連勝を目指した鈴鹿が、後半終了間際に失点して惜敗し、通算5勝1分け6敗となり、順位は10位のまま。一方のFC大阪は3試合ぶりの勝利で3位に浮上した。

ラグビーの聖地と呼ばれる花園ラグビー場第1グラウンドは、FC大阪の本拠地の1つだが、公式戦開催は初めて。過去には99年のJ1リーグ・セレッソ大阪-名古屋グランパスが行われている。