ユースから昇格1年目のG大阪坂本一彩(いさ、18)が、待望のプロ初ゴールを決めた。1点リードの前半39分、MF石毛のシュートのこぼれ球に18歳が右足で決めた。「ホッとした思いとうれしい気持ち。久々に先発で出させてもらい、背後への抜けだしと守備を意識した」。先発は4月29日東京戦以来、今季5試合目の出場で得点を刻んだ。

G大阪のFW陣は実績のあるパトリックでさえ、今季はまだ1得点。絶対的存在がいない中、坂本は「この試合だけで終われば、意味がない」と気を引き締めている。坂本の得点の起点になったDF黒川は「ボールを収めてくれ、周囲も動きやすかった」と信頼感を口にする。

6試合ぶりの複数得点で連敗を4で止め、16位から12位へ浮上。古巣広島を下した片野坂監督は「選手が奮起してくれ、ホームで一体感を出せた」と手応えを感じていた。