ガンバ大阪にベルギー1部ベールスホット(22-23年から2部)から完全移籍で新加入した元日本代表FW鈴木武蔵(28)が1日、本拠パナスタで入団会見に臨んだ。

複数のオファーが届いた中でG大阪入りを決断したことに、鈴木は「これだけ大きなクラブで9つのタイトルがある。僕の初めてのタイトルが(G大阪にとって)10個目になればいいと思った」と説明。

指揮官の影響も大きかったという。鈴木が北海道コンサドーレ札幌に所属していた時代から、当時大分トリニータを指揮した片野坂監督のサッカーには興味があった。

「選手からもいい評判を聞いていた。大分と対戦していても、やりにくかった。その監督の下でできるのは、新たな挑戦で楽しみ」

さらに11月開幕のワールドカップ(W杯)カタール大会への思いもあった。

「年齢的にもいいし、同世代が(代表で)活躍するのを見て、何とか自分も滑り込みたい。選手としてもG大阪としてもそこに入れることは、すごい価値のあること。信じてやっていきたい」

G大阪でのデビューは、最短で16日のセレッソ大阪戦(パナスタ)になる。4月上旬から公式戦は遠ざかっており、状態を上げていく必要があるという。

「後半戦(出場可能な最大13試合で)で10点取れたら、自分的にはいいかな」と具体的に目標を掲げつつ、2年間のベルギーでの経験を生かして「選手である以上、引退するまでは自分が一番(の選手)。100%の自信を持ってやっていきたい」と胸を張った。

新天地での背番号に「45」を選んだのは「9番が好きなので、4+5で(9)。しょうむないですけど、すみません」と笑わせた。

ジャマイカ人の父と日本人の母を持つ鈴木は、桐生第一高(群馬)から、12年にアルビレックス新潟に入団。J2も経由しながら、20年8月に札幌からベールスホットへ移籍した。1年目の20-21年は6得点、2年目の21-22年は1得点で、チームの2部降格が決まった。

G大阪は今季、ここまで5勝5分け8敗の12位。一時は残留争いにも巻き込まれており、鈴木のゴール量産で上位進出を狙いたい。