右太ももの負傷で離脱しているJFL鈴鹿ポイントゲッターズの元日本代表FWカズ(三浦知良、55)が1日、三重・津市内で行われたチームの練習に合流した。前日6月30日までは治療のため首都圏に滞在。一昨年にクラブ内で「八百長未遂」があった影響で、6月28日Jリーグの理事会で準加盟資格が剥奪されてから初めてチームメートと対面。来季のJ3昇格が消滅したが、円陣で「プロフェッショナルな姿勢を見せよう」と訴えかけたという。

名古屋、川崎FなどでプレーしたMF橋本晃司主将(36)は「カズさんが多くを語らなくても、みんな背中を見て勉強をさせてもらっている。ライセンスがあろうがなかろうが、俺たちは4位以内を目指すことを確認した。そこにブレはないです」と語った。

三浦泰年監督兼GM(56)は「J昇格は先延ばしになったけど、やるべきことは何も変わらない。勝利に向けて没頭するだけ」。

この日、カズは炎天下で軽めのランニングと体幹を2時間みっちり。時折、練習をする選手に声をかける姿があった。

2日奈良クラブ戦は欠場の方向で、同監督は「(カズは)55歳だからね。無理はさせたくない。時間かかってもいいから、しっかり治してから戻ってきてもらう」としばらくは治療に専念させる考えを示した。