J1清水エスパルスのブラジル人MFホナウド(25)が、本調子に戻りつつある。16日のホーム浦和戦に備え、13日は静岡市内で調整した。コンディション不良で欠場を続けていたが、前節名古屋戦の後半途中から7試合ぶりに出場。2-0の勝利に貢献した。1点リードの状況でピッチに立つと、「まずは守備の意識を高くした」。攻撃では相手選手の1発退場を誘発する絶妙なスルーパスを供給。今季初の完封勝利に導き、「自信になった」と胸を張った。

チームにとっても追い風だ。ホナウドはブラジル1部・フラメンゴの下部組織とトップチームで、ゼ・リカルド監督(51)から直接指導を受けている。指揮官が目指すスタイルは誰よりも熟知しており、「監督がやろうとしていることを発信していくことも大事」。ピッチ上の「監督」として、チームを押し上げていく覚悟だ。

次戦は、最近6戦負けなしと好調を維持している難敵と対する。ホナウドは「できるだけ長い時間出場して、チームに貢献したい。ホームなので勝てるように準備をしていく」と力を込めた。頼れる助っ人は、今季初の連勝が懸かる一戦のキーマンになりそうだ。【神谷亮磨】