J2アルビレックス新潟は今日6日、ホームで徳島ヴォルティスと対戦する。2-2で引き分けた前節アウェー、V・ファーレン長崎戦(7月30日)を累積警告で欠場したDF舞行龍ジェームズ(33)は、3試合ぶりの勝利貢献へ気合十分。5日の練習では軽やかな動きでボールにアタックし、好調をアピールした。徳島は13位ながらリーグ最少21失点と堅守のチーム。高精度のパスを操るベテランが攻撃の起点となり、難敵撃破に導く。

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舞行龍が最終ラインからゲームをコントロールする。対人の強さと鋭い読みでの守備に加え、広い視野と足元のテクニックで攻撃の起点ともなるセンターバックは、リーグ最少21失点の徳島攻略を「うしろからのパスで相手を引き出したい。ヨシ(高木)と涼太郎(伊藤)が立ち位置を変えながらいい攻撃ができているので全体でいい距離感を保ちながら仕掛けたい」とイメージする。

前節の長崎戦は累積警告で出場停止となり、新潟で居残り組と汗を流した。「若手も勢いがあるし、復帰した千葉さんもいい雰囲気をつくってくれた。質の高い練習でコンディションも上がった」。試合は画面越しに見守り、「終盤は押し込まれたがよくしのいだ。勝ち点1をポジティブなものにできるよう、次からが大事になってくる」と話していた。

チームは直近5試合は●○○●△。しかも黒星はともにホーム戦でのもの。攻撃では11得点を奪っているが、守備は8失点とピリッとしない。ここ2戦は先制される展開が続くだけに「崩されたわけではなく1本のパス、シュートでやられている。(試合の)入り、終わらせ方を含めてしっかり声を掛け集中させたい」と守備の立て直しを誓う。

新潟県では北部の下越地域を中心に3日から4日にかけて記録的な大雨が降り続き、浸水や冠水被害が相次ぐ。「僕らが勝つことでちょっとでも喜んでくれれば。全員でしっかり戦う」と力を込めた。【小林忠】

<谷口海斗14日にも復帰>

足の痛みで7月6日のホーム千葉戦を最後に欠場が続いているFW谷口海斗(26)がピッチでの練習に参加した。松橋力蔵監督(53)は「しれっといきなり現れた。あいさつもしないで練習に参加していた」と冗談を飛ばした後、「最善のタイミングで強みを発揮できるよう、しっかりバックアップしたい」と復帰を歓迎した。谷口はここまで25試合に出場しチーム最多の7得点。14日のアウェー栃木戦からの戦列復帰を目指す。