王者・川崎フロンターレが、首位を走る横浜F・マリノスに競り勝った。1-1の後半ロスタイム。故障者が続出し、後半30分ごろには、左ふくらはぎ付近を痛めた木村博之主審がピッチを離れたアクシデントが発生したため、99分という時間帯にドラマは起きた。FW家長からのクロスに、最前線に上がっていたDFジェジエウが足をつりながらも、ヘディングをたたき込んだ。

試合後、会見に出席した鬼木監督は「最後まで落ちずに、走りきった選手をたたえたい。大一番ということで気持ち、覚悟、勇気があった。引き分けでは、大きな意味合いが違う」と振り返った。続けて「どこに勝利しても、勝ち点3は変わらない。ただ年間通して、変わる瞬間というか、リーグ戦は自分たち次第なので。こういうゲームを勝つことによって、信じて、突き進める。川崎は勝負強い印象を、優勝へ向かって行く強い気持ちを、他のチームにも示せた。そこが重要なのかな」とうなずいた。