WEリーグの公式戦、リーグカップが今日20日開幕する。新潟はグループステージ、A組の初戦でちふれ埼玉と新発田市五十公野公園陸上競技場で対戦する。19日は新潟聖籠スポーツセンターで練習を行った。今季、主将を務めるのはGK平尾知佳（25）。主将としてのデビュー戦でチームの結束を固める。

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ボールの動きに合わせて平尾の声が飛ぶ。練習の仕上げの試合形式。「コーチングで、シュートを打たせない守備をしたい」。ちふれ埼玉戦を前に今季の自身のテーマを実践した。

チームはFWの2人、石淵萌実（26）児野楓香（24）をはじめ5人が負傷で離脱する。消化できた練習試合も2試合だけと、チームの構築はこれから。その中でも「ここまでの練習で個々の技術を高めてきた。そこを出したい」。オフからチーム全体で取り組んできた個の地力アップの成果を見せるように促す。

新チーム始動前に村松大介監督（45）から主将に指名された。「小学生の時にやったくらい。ほぼ初めて」と最初は戸惑ったが、大役を引き受けた。「チームの結果はすべて自分次第」と責任も受け止める。これまでも最後尾からメンバーを叱咤（しった）してきた。私生活でも「言動を意識する」と自分を律する。練習中に気づいたことがあると1人1人と話し合った。「いい方向に進めるためにやる」とリーダーシップを発揮している。

大切なのはリーグカップの内容を、10月22日開幕のリーグ戦につなげること。それでも、「やるからには勝ちたい。カップ戦も優勝したい」と負けん気の強さをみせた。【斎藤慎一郎】

◆カップ戦　WEリーグで新設されたリーグカップは20日から開催する。全11チームを2組に分けて1回戦総当たりの1次リーグを行い、各組1位が10月1日の決勝に進む。新潟はマイナビ仙台、三菱重工浦和、大宮、ちふれ埼玉、長野とA組に入る。