BGパトゥムの目指したタイ勢初の4強はかなわなかった。

手倉森誠監督(54)は「クラブ史上一番のビッグマッチだったと思う。ビッグマッチで惜しかったなという負け方ではなく、すっきり負けたことで、我々は気持ち良く前に進めていくんじゃないか」とすがすがしく振り返った。

試合後、BGパトゥムの選手たちが浦和のゴール裏へあいさつに行くと、浦和のサポーターから大きな拍手を送られた。手倉森監督は、浦和ロドリゲス監督に歩み寄り、握手で勝利をたたえた。

「(浦和のゴールが取り消しとなった)VARに2度助けられながら、何か起こせそうな雰囲気を感じて。終わってみれば4-0というスコアで完敗だったと思うが、我々BGは健闘したんじゃないかという話はしました」。ゴールこそならなかったが、FWティーラシンを中心に何度もゴールに迫った。

「Jリーグファン、日本国民に対しサッカーの可能性を示したい」という手倉森監督の願いは少しかなったかもしれない。クラブ初の8強入りの歴史をつくった今大会。次はもっと驚かせたい。