サガン鳥栖の川井健太監督(41)が、今季残り3戦の全勝フィニッシュを誓った。

3日、佐賀・鳥栖市内で練習後にオンライン対応。8日浦和レッズ戦を皮切りに、湘南ベルマーレ、サンフレッチェ広島と続く残り3戦に向けて「3試合、全部勝つことが一番の理想。2桁勝利も目指さないとおもしろくない」と気合。現在、9勝14分け8敗の勝ち点41での8位から、さらなる飛躍を期した。浦和に対しては「対浦和ではなく、自分たちに矢印を向けて準備したい」とし、ボール支配から崩すスタイルで真っ向勝負する。

すでに、11年連続のJ1残留を決めている。クラブは9月27日、川井監督の来季続投も発表した。だが一方で、引き分けが多い今季を踏まえ「突き抜ける力をつけていかないといけない」とも感じている。「勝利へ強くアプローチして行く3戦にしたい」とし、来季へつなげる内容を意識した。

川井監督は、パワハラ騒動で契約解除された金明輝前監督を引き継ぎ、J1初指揮の大任を受けた。プレッシャーもある中で「このクラブをいい方向に持って行かないといけないと思った」と最善を尽くしてきた。シーズン前は降格候補にも挙げられたが、就任1年目での手腕が光る。「残り3試合、もっと周りの評価が覆るようにしたい」と、ハイパフォーマンスを約束した。