モンテディオ山形がJ1参入プレーオフ(PO)圏内の6位浮上を逃した。アウェーで大宮アルディージャと1-1のドロー。前半9分、FW樺山諒乃介(20)が先制点を挙げるも、後半44分に同点ゴールを奪われた。

山形にとっては痛恨のドローだ。0-0の前半9分、樺山が強烈ミドルを突き刺して先制。右サイドでボールを受けると、相手を抜ききらずにペナルティーエリア手前から鋭く左足を振り抜いた。ボールは強烈な弾道でDF2人の間を抜き、ゴール左に吸い込まれた。7月にJ1横浜から育成型期限付き移籍で加入した若武者にとって、3試合ぶりの今季2ゴール目だった。

しかし、後半序盤の決定機で追加点を奪えなかったことが、結果に大きく影響した。同6分にはFWチアゴ・アウベス(26)がゴールポスト直撃のシュート。同14分にはFWデラトーレ(30)が相手GKと1対1をものにできなかった。同44分、大宮に痛恨の同点ゴールを決められ、勝ち点3をつかみ損ねた。

ピーター・クラモフスキー監督(43)は「我々が勝てた試合だったし、流れの中でコントロールでき、大宮のディフェンスを崩せて多くのチャンスをつくれていた」と振り返り、「2点目を決めて相手を突き放さないといけなかった。非常に痛い教訓だが、学ばないといけない」と続けた。今季は残り3試合でPO圏内の6位仙台とは勝ち点2差。J1昇格に向けて勝利を重ねるしかない。