サッカー女子WEリーグのAC長野パルセイロ・レディースに加入する常葉大橘・榊原琴乃(3年)の入団会見が24日、静岡市内の同校で行われた。背番号「32」のユニホーム姿で出席。家族も同席する中、「自分のできる最大限のプレーをして、勝利に貢献できるような選手になりたいです」と抱負を語った。

ドリブルが持ち味のMFで、日本代表FW三笘薫(25=ブライトン)を目標に掲げる。前日23日は、日本がドイツに大金星を挙げたW杯をテレビ観戦した。同点弾の起点にもなった憧れの選手同様、長野ではサイドでのプレーを希望。「三笘選手のように、相手の脅威となるような選手になりたい」と目を輝かせた。

立正大の兄杏太(3年)も、24年のJ1名古屋加入が内定。榊原は「負けたくない。兄よりも活躍して、先に日本代表に入りたい」。幼少期から「ライバル」と位置づける存在も刺激に、プロの世界に挑む。

来月30日には、高校最後の公式戦となる全日本高校選手権が開幕(兵庫)。同校は現在、3大会連続で初戦PK負け。1年から主力の榊原も、過去2大会は無得点と悔しい結果が続く。「積み上げたきたものを発揮できれば全国でも通用する。しっかり準備をしたい」。常葉大橘で有終の美を飾り、来年3月に長野へ合流する。【前田和哉】

◆榊原琴乃(さかきばら・ことの)2004年(平16)10月11日、静岡市生まれ。小3から中田SSSでサッカーを始め、中学から常葉大橘に進学。右利き。家族は両親と兄2人。159センチ、50キロ。血液型B。