J3アスルクラロ沼津は1日、沼津市内で代表取締役交代に伴う記者会見を行い、新社長に就任した高島雄大氏(55)が来季以降のビジョンを明かした。同氏はJ1鹿島アントラーズの育成部長などを歴任。クラブの社長を務めるのは今回が初めてで「地域に愛されるクラブを目指したい」と所信表明した。

今季は17年のJ3参入後ワーストとなる15位でシーズンを終えた。高島氏には4年連続2桁順位に低迷しているクラブの再建が託される。中長期で掲げた目標は「2025年までにJ2、2033年までにJ1にふさわしいクラブを目指す」。ホーム試合での入場料収入を上げることを経営の軸に据え、「クラブの予算も来年からの3年間で今の倍となる8億円を目指したい」。

再建への1歩となる来季は元日本代表FW中山雅史氏(55)が新監督として指揮を執る。高島氏は「日々の練習で情熱を持ってやってくれる人を探していた」。この日は中山氏もクラブを通じて初めてコメントを発表し、「やると決めたからには、全力で闘う姿勢の観えるサッカーを目指します。フロントと現場が一体となり、勝負強い・粘り強いアスルクラロ沼津を作っていきたいと思います」などと抱負を語った。