J2清水エスパルスが新布陣でチーム力向上を目指す。

鹿児島キャンプ9日目の3日は、午前練習で調整に励んだ。今日の磐田との練習試合では3バックのシステムで臨む可能性が高くなった。昨季までは4バックが基本の布陣だったが、この日のゲーム形式では3-6-1の形をテスト。ゼ・リカルド監督(51)は「新たな形をトライしていくと思う」と意図を説明した。

ただ、3バックはシーズンを戦っていく中でのオプションの1つだという。今季はリーグ戦42試合だけでなく、ルヴァン杯と天皇杯も戦わなければいけない。指揮官は「今年は試合数も多い。システムは1つだけでなく、違う戦い方を持っておく必要がある」。対戦相手や試合状況に応じて、システムも併用していく構えだ。

新布陣のメリットは前線に人数をかけることでゴール前での迫力が増し、両サイドの攻撃も活性化される。MF白崎凌兵(29)も「ジュビロは常にライバルなので負けられない」とした上で「新しいことを試すので失敗を恐れずに積極的にやりたい」と力を込めた。

キャンプ中に別メニュー調整だったFWチアゴ・サンタナ(30)やFW北川航也(26)ら主力候補も復帰し、チーム内のポジション争いは激しくなってきている。リカルド監督は「これからはチームとしてより強固になっていく時期。まだまだ高めていくつもり」。宿敵磐田との真剣勝負もチームを強化する絶好の機会。キャンプ中最後の実戦では結果と同様に試合内容も求めていく。【神谷亮磨】