アスルクラロ沼津がヴァンラーレ八戸に0-1で敗れホーム2連勝を逃した。前節の富山戦(2○1)で初勝利を挙げた中山雅史監督(55)は「攻守でやりたいサッカーが表現できていたが、結果に結びつかなかった。試合を経験しながら、もっとプレーの正確性にこだわっていく必要がある」と振り返った。

激しい雨が降り続く中で始まった試合は終始、沼津がボールを支配した。前半24分、自陣ゴール前の混戦で、相手のシュートがゴール右隅に決まり先制点を許した。後半も引いた相手を攻め崩せず、放ったシュートは相手の3本に対し16本を記録。決定力の差が勝敗を分けた。

敗戦の中でも存在感を示したのが、後半34分から途中出場したルーキーFW・赤塚ミカエル(22)だ。同ロスタイムに、2本の強烈なシュートを放つもGKに好セーブされた。「限られた時間の中で点を取って流れを変えたかった」と悔しがった。指揮官からは「ゴールへの執着心があり、試合を重ねるたびに成長している」と評価された。

これでリーグ3試合で1勝2敗。次節(25日)はアウェーで岩手と対する。赤塚は「どんな形でも得点に絡んで、次こそ勝利に貢献したい」と前を向いた。【山口昌久】