今季初めてJ3に昇格した奈良クラブが27日、奈良県内4カ所で、5月に行われるホーム戦の来場を呼びかける告知活動を行った。

午後5時過ぎ、JR奈良駅前にはMF片岡爽(31)、FW浅川隼人(27)、FW酒井達磨(27)やスタッフが立ち、通勤客や学生、観光客らに5月3日の宮崎戦、同13日のFC大阪戦のホーム2連戦に向けて「GW到来 スタジアムへ行こう」と記されたチラシを配布した。

奈良は現在6戦不敗と好調を保つ。本拠地ロートフィールド奈良で迎えた松本との開幕戦こそ敗れたが、ここまで3勝3分け1敗の勝ち点12。4位と好位置につけ、首位長野とはわずか勝ち点2差だ。

片岡が「目の前の1試合1試合に勝ち、内容も向上させていきたい。最後は必然的に上位にいるはず」と言えば、昨季のJFL得点王で今季も7試合4ゴールで得点ランキング3位につける浅川は「もちろん、得点王を狙っています」と意気込む。

2人は「チームの成績に関係なく、こういう活動は大事にしたい」と声をそろえた。

2試合連続得点中の酒井も「クラブの認知度を上げるためにも、告知活動は頑張りたい」と笑顔を絶やさなかった。途中でフランス人観光客の女性が、選手にサインを求める場面もあった。

今季は開幕戦の4808人が最多動員。クラブ関係者によると宮崎、FC大阪戦ともに2000人の動員を目指している。特にFC大阪とはJ3に同時昇格した関西のライバルで、生駒山ダービーと呼ばれる対決になる。片岡は「J3で最初のダービーなので、何としても勝ちたい」と必勝を誓っていた。