浦和レッズがホームでアルヒラルに1-0で勝利し、2試合合計2-1で優勝を決めた。後半4分、セットプレーから相手のオウンゴールを誘発し、これが決勝点となった。2017年大会以来となる3度目のアジア王者に輝き、6万人を動員したホーム埼玉スタジアムは歓喜に沸いた。

 

FW興梠慎三は、コロナ禍もあり、異例の長期開催となった上でたどり着いたアジアの頂点で、仲間たちに感謝した。

「何より、マキ(槙野智章氏)の天皇杯の決勝ゴールで、ACL獲得して、去年戦ってくれて、今年決勝で、僕は決勝しか出ていないですけど、今まで戦ってきた人たちの分まで背負って戦わないといけないと思っていたのでよかった」

思えば、21年12月、浦和でのラストマッチだったDF槙野智章が、お祭り男ぶりを発揮し、途中出場で後半ロスタイムに決勝弾を決め、大分トリニータに競り勝ったことで、浦和が大会最多に並ぶ8度目の天皇杯制覇を果たし、ACL切符を手にしていた。

この切符で出たACLでの優勝。立役者の槙野氏は、ヴィッセル神戸でのプレーをへて昨年末に現役引退。この日のDAZNの生配信では解説を務めた。

時間の流れとともに、あらためて“浦和の男”、槙野氏の存在感が際立つ形のアジアV。そこに、しっかり触れる興梠のおとこ気。

浦和の結束の強さを示すシーンでもあった。