いわきFCはアウェーで清水エスパルスに1-9と惨敗。Jリーグ参入後ワースト失点を喫し、4連敗。最下位に転落した。

J2参戦最初のゴールデンウイークを、いわきは歴史的大敗で終えた。直近6試合負けなし(4勝2分け)と勢いに乗る清水のホームに乗り込み、雨天の一戦は常に相手ペースだった。前半2分、9試合連続となる失点で先制されると同16分、ロスタイムと立て続けに失点。3点を追う状況から立て直しを図った後半も流れが傾くことはなく、守備が崩壊して6失点。2選手にハットトリックを許した。

4月下旬から始まった3連戦はV・ファーレン長崎、ヴァンフォーレ甲府といったJ1経験クラブに連敗。最後は勝ち点を積み上げたかったが圧倒された。村主博正監督(46)は「多くのいわきサポーターが来てもらった中で、本当にふがいない試合を(選手に)させてしまったことを本当に申し訳なかった」と悔やんだ。それでも0-8で迎えた後半ロスタイム、今季初出場のFW吉沢柊(24)がJ2初ゴールを決め、4試合ぶりの得点をマーク。最後に意地を見せた。

シーズンの3分の1にあたる14試合を消化し、3勝2分け9敗で最下位となった。次節は14日、ホームでブラウブリッツ秋田との「東北ダービー」を控える。村主監督は「ゲーム内容を含めて、もう1回見直すところは見直す。選手は自信を持って戦えるようにするのが僕たちの仕事なので、もう1回トレーニングからしっかりやっていきたい」と前を向いた。最下位から1つずつ上がるだけ。1日でも早く勝ち点「3」を積み上げるため、この1敗を糧にする。