Jリーグのアルビレックス新潟でケア、フィジカル面のスタッフを務めた五十嵐真也氏(46)が4月、新潟経営大のストレングス・コンディショニングの講師に就任し、10クラブある同大の強化指定部全体を支えている。同大の男女と、系列の加茂暁星高サッカー部フィジカルコーチをしながら週3回、コンディショニングなどの講義。「さまざまな競技の学生がいる。それぞれの考えを伝えてくれるので、自分も勉強の毎日です」と後進の育成も担う。

理学療法士、フィジカルコーチとして06年から今年1月までアルビレックス新潟と下部組織、アルビレックス新潟レディースなどのスタッフを務めた。「いろいろな人と関わり合うことができて勉強になった。感謝しています」。プロ組織で治療と体作りの両面を勉強しての転身だった。

慣れ親しんだ場から新しい環境へ不安もあったが「新しいことをやろうとしている」と大学と系列の新潟中央短大、加茂暁星高を含めた学園全体の改革を掲げていることに魅力を感じた。通信課程で3月に大卒資格を取得した。「今季、チームも自分もどんな変化ができるか楽しみ」と選手と自身の成長を重ね合わせた。

◆五十嵐真也(いからし・しんや)1976年(昭51)9月10日生まれ、胎内市出身。中条工から新潟リハビリテーション専門学校へ。卒業後、アップルスポーツカレッジ、JAPANサッカーカレッジの職員。06年からアルビレックス新潟のスタッフに。下部組織ではフィジカルコーチを務めた。23年4月から新潟経営大経営情報学部スポーツマネジメント学科の講師。