レジスタの持ち味は接近戦の強さ。球際に強く、相手との距離が近くても平気でプレーできる。特に(FW安達)一平くんは、相手を背負いながらの反転が素晴らしかった。相手との距離感、間合いは、育成年代で身につけたい。大人になってからでは対応するのは難しい。相手チームも含めて、この年代の選手たちが高いレベルのプレーをしてくれたことが頼もしい。

もともと、育成年代で8人制を導入したのには、相手との距離を近くする狙いもある。接近戦の中で身につくものは多い。レベルが高くなれば、常に前を向いてプレーすることなど不可能。どんな姿勢でもボールを扱えないといけない。そういう点でも、この日の決勝戦には可能性を感じる。

この選手たちには「W杯での優勝」と、期待したい。決して不可能ではないし、我々が不可能だと思っているようではいけない。彼らも「できる」と思っているはず。それほど、レベルが高い決勝戦だった。