成績不振でネルシーニョ前監督(72)が退任し、ヘッドコーチから昇格して井原正巳監督(55)が就任した柏レイソルが、首位ヴィッセル神戸と引き分けた。

リーグで唯一1桁得点と決定力不足に悩まされてきた柏は1点を追う後半21分、ハーフウエーライン近くまで上がっていた相手DF本多のバックパスがそのままゴールインする約40メートルのオウンゴールで同点に追い付いた。

まさかの形にも井原監督は納得の様子で「前線のプレス、その圧力が神戸さんのディフェンスを慌てさせたことにつながった」と、本多にプレスをかけたFW細谷ら選手たちをたたえた。この日は途中出場のFWフロートが何度も惜しいシュートを放ち、DF陣もミスを恐れずビルドアップに関わり、チーム全体が良い立ち位置でパスをつなぎゴールに迫った。新指揮官は「勝てなかったのは残念だが、ポジティブに捉えて次につなげたい」と笑顔を見せていた。