清水エスパルスが快勝で3試合ぶりの白星を挙げた。

ホームで金沢に3-0。前線からの効果的な守備で主導権を握り、カウンターから全3得点を奪った。リーグ戦の連敗は「2」でストップし、順位も再びJ1昇格プレーオフ圏内の6位に浮上した。藤枝は0-0で群馬とスコアレスドローに終わった。

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清水が積極的な守備から効果的に得点を重ねた。前半33分、連動したハイプレスから敵陣でボールを奪取。MF白崎凌兵(30)の鋭い縦パスで中央を崩すと、こぼれ球にMFカルリーニョス・ジュニオ(28)が反応した。左斜め45度の位置から右足ダイレクトで先制点。追加点も速攻から奪った。

同41分、敵陣でのボール奪取を起点に左サイドに展開。MF乾貴士(34)が放った右足ミドルは右ポストに当たるも、こぼれ球をMF神谷優太(26)が右足ダイレクトで押し込んだ。神谷は「前からアグレッシブにいったことで、たまたま自分のところにこぼれてきただけ」。後半34分にFWオ・セフン(24)が挙げたチーム3点目もショートカウンターから。今季2点目を決めた韓国人助っ人も「みんなが走って、ボールを奪って生まれたゴール」とチームメートに感謝した。

リーグ戦はアウェーで千葉と町田に連敗。秋葉忠宏監督(47)は「ルヴァンで悪い流れを断ち切ったことが今日につながった」とたたえた。24日のルヴァン杯湘南戦は控え組主体で臨み、3-2で勝利。リーグ戦で出番が少なかった選手らの奮起に主力組も刺激を受けた。

順位は再びプレーオフ圏内の6位に浮上。乾は「この1勝は大きい。上との差を離されないように次も勝ちたい」と次戦を見据えた。快勝で取り戻した勢いで、上位陣を追走していく。【神谷亮磨】