鹿島アントラーズが途中出場のFW知念慶のPK弾で鳥栖に競り勝ち、上位争いに食らい付いた。

前節、アウェーで3位の名古屋に敗れ、もう負けられない1戦。前半26分にMF樋口のミドル弾で先制も、後半21分に追いつかれたが、後半35分に途中出場のMF藤井がペナルティーエリア内で倒されPKを獲得。キッカーの知念が冷静にゴール右隅に決め、勝ち越した。

鹿島は4月29日の第10節G大阪戦から鳥栖戦の前まで、ホームでは公式戦9試合で7勝2分け。失点は9試合でわずか1だった。岩政監督は戦前「素晴らしい数字で、サポーターがつくり出している今の鹿島の強さ」とホームでの勝利に自信をのぞかせていた。5月20日の東京戦以来、約3カ月ぶりにホームで失点したが、下を向くことはなく、ギアを上げて鳥栖ゴールへ迫り勝ち越しまで持って行った。

試合後、岩政大樹監督は「攻撃の形に選手も自信を持ち始めて、1点取られても次というマインドになっていた。交代選手の活躍も大きかった。交代選手が結果で見返してくれた」とホームでの勝ち点3に手応えを口にした。