総理大臣杯・全日本大学サッカートーナメント(岩手、宮城)が9月1日に開幕する。

5大会連続7度目出場でシードの新潟医療福祉大(北信越<1>)は3日の2回戦からの登場で、福山大(中国<1>)と常葉大(東海<3>)の勝者と対戦する。MF沼田航征主将(4年)は「(昨冬の)インカレ準優勝の経験を生かし、全国初制覇を狙う」と力を込める。

足元の技術と戦術観を生かして中盤の底からゲームを組み立てる沼田はFC東京のアカデミー出身。19年にはトップチーム登録(2種)され、FC東京Uー23でJ3リーグ5試合に出場した。大学では2年から主力としてプレー。総理大臣杯は昨年の8強進出(3回戦)が過去最高成績。「まずはそこを突破して勢いをつけたい」。

インカレ準Vを経験する選手が多く残るチームは格上との練習試合で結果を出している。7月2日にJ1鹿島アントラーズ(45分×3)を4-0で撃破。同23日はJ3福島ユナイテッドFC(45分×2、35分×1)を5-2で破ると、8月20日はJ2ブラウブリッツ秋田(45分×2)を4-0で下した。「突出した個はないがチーム力はある。暑さもあるので先制点を取って優位に試合を進めたい」。J相手にも通用したチームワークを武器に頂点まで駆け上がる。【小林忠】