前節23日の首位神戸戦に敗れた6位セレッソ大阪は、30日にホームで最下位18位の湘南と対戦する。

優勝戦線から後退し、残り6試合は事実上、来季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場を懸けて、3位以内を目指すことになる。

27日の大阪市内での公開練習後、取材に応じた小菊昭雄監督(48)は「新たな競争がスタートしている状況」と述べ、先発陣の入れ替えの可能性に触れた。

右膝の手術から前節、途中出場で復帰したMF奥埜博亮(34)が、本職のボランチではなくFWとして先発する可能性もある。

大ベテランは「その準備はしている。まだACLは目指せると思うので、1つ1つ大事に戦って勝ち取りたい」。

センターバックには故障者の関係で、DF西尾隆矢(22)が先発に名乗りを上げており、スーパーサブとして新人MF阪田澪哉(19)が、2試合目の出場を目指している。

小菊監督はこの日、午前10時からのミーティングに約40分間も費やした。従来は15分以内で終わることが多かった。昨年はルヴァン杯決勝で逆転負けし、失意のままリーグ戦残り2試合を1分け1敗とし、5位に転落して全日程を終えた。その再現をしないためにも、指揮官は熱弁を振るった。

「選手には厳しいことも伝えた。技術のある選手が、大一番(神戸戦)で力を発揮できたかどうか。私あまりメンタル、メンタルと言いたくはないが、改めてメンタルの重要性を感じたし、そこは求めていかないといけない」

6位C大阪と3位浦和の勝ち点は、わずか4差。昨年の5位を上回り、目標の3位以内で終われるか試練の最終盤を迎える。