FC町田ゼルビアが広島との無敗対決に1-2で敗れ、歴代1位となっていたJ1初昇格年で開幕からの無敗記録が5で止まった。

前半31分に今季初めて先制をされると、後半にも失点を重ねた。終盤にロングスローから1点返すなど、意地は見せたが、及ばなかった。黒田剛監督(53)は「明らかに広島さんの方が上手だった。やりたいことを全部止められてしまった」と素直に完敗を認めた。

本来自分たちがやりたいことを相手にやられた形だ。持ち味の出足の鋭さや球際、切り替えといったベースの部分で後手に回り、セカンドボールを回収された。DFラインが下がり、選手の距離感が開いて二次攻撃三次攻撃を仕掛けられた。前節3得点を演出したU-23日本代表MF平河も「相手の方がセカンドボール、出だし、前線の収まりも負けた。やりたいサッカーがなかなかできなかった。体感的にも一番プレッシャーも速かった」と肩を落とした。

悪いデータばかりではない。昨季もJ2で開幕戦に引き分けた後、連勝して第8節で敗れた。そこから連敗することなく、首位を独走した。今回も敗れはしたが、首位はキープ。指揮官は「教訓にして連敗しないように戦っていければ。良い勉強となった」と前を向いた。【佐藤成】

【動画】広島がオウンゴール!? 町田鈴木準弥の超ロングスロー炸裂!混戦地帯の上空から…