全国高校サッカー選手権の東京B代表を決める大会(都2次予選)の準々決勝で、PK戦の末に誤審で敗退した後、決定が覆る異例の救済で復活4強入りした東海大高輪台が31日、サッカー部の公式Xを更新。騒動後、初めてメッセージを出した。
「次戦は、11/8(日)11:00K.O.、國學院久我山高校との対戦となります」
「力の限り、精一杯戦います」
「引き続き応援よろしくお願いします」
実直に、以上。J1浦和レッズのクラブハウスに近い、さいたま市浦和区大原にある総合グラウンドでセンターサークルに並ぶ写真も添えて、覚悟を込めた。
コメント欄にも「シンプルな素晴らしい発信だと思います。変にプレッシャーなどにせず、サッカーを楽しんで」「自信持って戦ってきてください!応援しています」「カッコよすぎでしょ リベンジ頑張ってください」など激励が届いている。
誤審騒動で物議を醸していた問題は、先週末、清瀬市内で行われた東海大高輪台と駿台学園の準々決勝で起きた。0-0でPK戦に突入。準決勝進出を懸け、決めれば4強確定という場面で、東海大高輪台の選手が右足でゴール右隅に決めた。しかしここから、まさかの事態に発展していた。
観戦者による状況の説明ポストや動画の投稿によると、会場のゴールネットに穴があり、突き刺さったはずのボールは枠内にとどまらず、ゴールマウスの外へ飛び出していた。
キッカーは喜び、決められた駿台学園のGKも悔しがっていたが、レフェリーからはゴール右側へ外れたように見えたのか、主審は試合終了の笛を1度は吹いたものの、副審からの助言など、審判団で協議の末に「失敗」と判定していた。
最終的に、駿台学園のPK戦スコア12-11に。勝利を決めていたはずの東海大高輪台から見れば11-12で敗退の事態となっていた。
その後、主催者が協議の末、極めて異例の判定が覆る決着となった。勝者が入れ替わり、駿台学園は8強で敗退に転じた。
東京都高等学校体育連盟高体連サッカー専門部は29日に公式サイトを更新。「経緯および決定事項」として、試合結果を5日後にひっくり返し、次のように説明した。
「次回戦進出チームを決定するために実施したPK戦において、ゴールネットの破損に気づかずに進行した結果、東海大学付属高輪台高等学校の13人目のキックに対するゴール判定に重大な誤りがあったことが判明したため、主催者である東京都サッカー協会および東京都高体連サッカー専門部が協議を行い、主催者の判断により、次回戦進出チームを東海大学付属高輪台高等学校とすることを決定いたしました」
駿台学園もXで「敗退で処理」の決定を受け入れ、次に向けて前を向く姿勢を示している。一方で誹謗(ひぼう)中傷が殺到しており、都高体連サッカー専門部は、法的手段を含めた毅然(きぜん)とした対応を取る意向を明記している。



