<J1:G大阪1-0鹿島>◇第31節◇3日◇万博

 2位G大阪が、1点を守りきった。超満員の本拠地万博で、金縛りにあったように前半は好機がなかった。ようやく後半12分に速攻からDF藤春広輝(22)の左クロスを、FWラフィーニャ(24)が頭で合わせて先制。その1点を守りきった。

 「超攻撃」が売りのチームが、シュート数も10本だけ。まさに唯一のチャンスを勝利に結びつけた。

 西野朗監督(56)は「結果が出たので、いい試合だったと言いたい。鹿島相手に拮抗(きっこう)した中で、どういうポイントで、誰が、どういうプレーで勝負を決するのか。自分たちで(アクションを)起こしたかった」と安心した様子だった。

 首位柏とは勝ち点2差のまま。残り3戦で優勝争いは柏、G大阪、名古屋の3クラブに絞られたことで、同監督は「さらに強いチャレンジをするだけ」ときっぱり。

 急性へんとう炎から回復し、先発復帰した日本代表MF遠藤保仁(31)も「どんな形であれ勝てたことが良かった」と話した。

 05年以来、2度目のリーグ制覇へ、G大阪が苦しみながらも白星を飾った。